きょうから「3日戦争」 2候補、雨の中支持訴え 石垣市長選

㊧街頭で手を振る中山氏=23日午後、マンタ公園前㊨街頭で手を振る砥板氏=23日午後、JA前
㊧街頭で手を振る中山氏=23日午後、マンタ公園前㊨街頭で手を振る砥板氏=23日午後、JA前

 27日投開票の石垣市長選は、24日から「3日戦争」と呼ばれる最終盤の攻防に入る。新人の前市議、砥板芳行氏(52)、現職の中山義隆氏(54)=自民、公明推薦=は連日、集票に向け東奔西走。23日には雨の中、街頭演説を決行し、支持の訴えに声を枯らした。砥板陣営には革新系県議、中山陣営には自民党の河野太郎広報本部長が応援に入り、候補者と共にマイクを握った。
 砥板氏はこの日午後、JA前で街頭演説。新庁舎建設問題を取り上げ「私は自民党を除名されたが、党県連に言いたい。県外産赤瓦を公共施設に使う候補を、よく推薦できましたね。沖縄の赤瓦業者はみんな怒っている」と現職批判のボルテージを上げた。
 その上で「新型コロナの影響は各家庭の家計は苦しい。こういう時だからこそ、地域の宝である子どもたちが何の心配もなくおいしい給食を食べれるよう、給食費の完全無償化を実現しないといけない」とアピールした。
 石垣市出身の比嘉京子県議は、中山氏が初当選時、対立候補だった当時の現職を「多選だ」と批判したことを取り上げ「今、自分が多選になろうとしている。自分の言葉に責任が持てない姿で、政策以前の問題。残念だ」と断じた。瀬長美佐雄県議も砥板氏支持を呼び掛けた。
 中山氏はこの日午後、マンタ公園前などで街頭演説。「大きな争点は、どのようにしてコロナから脱却するか。3回目のワクチン接種が進んでいる。18歳以上は年齢制限なく、打ちたい方すべてが打てるようにしている。ゴールデンウィークには観光客のにぎわいを取り戻す」と声を張り上げた。
 その上で「私は脱コロナ、景気回復を大きな柱として、石垣市の元気を今一度取り戻す。皆さまと力を合わせて日本一幸せあふれるまちにしていく」と決意を示した。
 河野氏は「接種が早い所から、遅い所へワクチンを回すことができるようになったのは石垣のおかげ。石垣は3回目接種も全国に先駆けて終わる。観光が早く復活できる」と、接種を迅速に進めた中山氏の実績を評価。「行動力、決断力のある市長を先頭に頑張ってほしい」と期待した。

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