石垣市長選で4選を果たした現職の中山義隆氏(54)は選挙から一夜明けた2月28日、選対事務所で報道各社のインタビューに応じた。公約で創設を掲げた「進学祝い支援金」を、今春の新入生から1人当たり5万円支給する方針を改めて表明。財源にはふるさと納税を活用し、3月議会に提出する補正予算案に盛り込む。
選挙戦で相手候補が計画見直しを主張していたゴルフ場付きリゾート施設に関しては「選挙で民意が出た。私たちが考える事業計画で進めさせてほしい」と指摘。県に対し、地域未来投資促進法に基づく手続きを早めるよう求めた。
一方、今後のリゾート開発全般については「何でもかんでもОKではなく、取捨選択はしっかりやっていく。環境に対する負荷も考えないといけない」と述べ、環境への影響を見極めて判断する考えを示した。
選挙戦では、新型コロナウイルス禍からの脱却と景気回復を第一に訴えた。「市民生活の日常を取り戻し、景気回復に向けたさまざまな活動を再開していきたい」と再度強調した。
ワクチン接種を進め、3月には希望者ほぼ全員への接種を終了する方針。コロナ対策を徹底した上で、観光客誘致に向けた「安全宣言」発表を検討する。
3月には観光プロモーションを行い、5月の連休をめどに観光客を受け入れる予定で「観光は比較的早い時期に回復できる」と期待した。
5選出馬の可能性を問われ「仕事に集中したい。次、選挙に出るのか出ないのかを考えるより、やるべきことは先にある」と明言を避けた。