ウクライナ侵攻を決断したロシアのプーチン大統領を見て、多くの県民が「普通の感覚を持った人物ではない」と思っているが、在大阪中国総領事館の薛剣(せつ・けん)総領事も、その種の人物かも知れない◆ウクライナ侵攻を受け、ツイッターに「弱い人は、絶対に強い人にけんかを売るような愚かなことをしてはいけない」「仮に、どこかほかの強い人が後ろに立って応援すると約束してくれてもだ」と投稿した◆「弱い人」は日本、「強い人」は中国、「どこかほかの強い人」は米国だと読める。続いて「人にそそのかされて火中の栗を拾ってはいけない」とも記し、日本に対し、台湾問題への不介入を求めているようだ◆投稿の真意を問われた中国外務省の報道官は「中国は強さと大きさを利用した弱い者いじめを行わない」と述べた。釈明もどこか上から目線である。総領事のツイートは、中国政府の真意を代弁しているのだろう◆尖閣諸島では連日、中国船が航行を続け、日本の巡視船と対峙している。示威行為や脅し文句は外交上の駆け引きだが、中国政府のそれは度を越えていないか。ロシア以外にも「普通の感覚ではない人物」たちに率いられる政府が沖縄の隣国に存在するようだ。残念な事実だが、県民は銘記すべきだろう。