竹富町議会(新田長男議長)の3月定例会が4日開会し、官製談合防止違反などで逮捕された町長、西大舛高旬容疑者の辞職に全会一致で同意した。西大舛容疑者は同日付での辞職となる。3月定例会の会期は17日までの14日間だが、町長不在という異例の議会となる。
西大舛容疑者の辞職に伴う町長選は4月12日告示、17日投票、18日開票の日程で実施される。後任の候補者には新田議長ら町議と、元町議、町職員の名前が挙がっており、町議が一堂に会している3月定例会の機会に調整が進むことになりそうだ。
町議会で大浜知司副町長は「町長が逮捕されるという耳を疑う一報が飛び込んできた。町民の皆さまをはじめ、議員各位、多くの関係者の皆さまに多大なご心配とご迷惑をお掛けし、心から深くお詫びする」と謝罪した。
今回の事件を受け、公共工事不正防止再発防止対策委員会を設置し、入札制度の検証を行うなど、再発防止の取り組みに着手すると明らかにした。
その上で「町長不在という非常事態だが、職員一丸となって行政の停滞を招かないよう、責務を果たすと共に信頼回復に努める」と強調した。
西大舛容疑者の辞表は21日付。町議会では町長の辞職に対する質疑はなかった。
7、8日に議案審議、9日から3日間は委員会審査の予定。一般質問は14日から3日間。17日の最終本会議で議案を採決する。