市民会館大ホールで開催し、市内の364人の長寿を祝った。今年の対象者は、108歳の茶寿が3人、97歳のカジマヤー、マンタラーが78人、86歳が283人の計364人。茶寿の野崎千代さん(108)が代表して中山義隆市長へあやかりの盃を捧げた。
中山市長は「地域の伝統の継承に取り組まれている皆様は、石垣市の宝。まりどぅしぬよい(生年祝い)を迎えられたことを心からお慶び申し上げます」とあいさつ。参加した高齢者の皆さんに1人ずつ頌状を手渡した。
祝宴では岡山睦子八重山舞踊研究所、黒石髙子舞踊研究所の皆さんがそれぞれ「鷲ぬ鳥節」、「赤また節」を踊り、式典を彩った。また、昨年のとぅばらーまチャンピオン、東川平成人さんも歌声を披露。東川平さんの美しい歌声に涙を流す参加者もいた。
みごと唄い終えた東川平さんは「大切な式典の舞台に立てて本当に光栄。皆さんをお祝いする」と笑顔で話した。
参加した宮良利(とし)さん(97)=大川=は「きちんと運動して、栄養の良いものを食べると長生きができる。余生は自然のままに生きたい」と元気な笑顔。浦崎永ニさん(85)=登野城=は、長寿の秘訣を問われると「楽しいこと、やりたいことに打ち込むこと」と強調し、今後も趣味のソフトテニスを楽しむと意欲を見せた。
日本国内では、65歳以上の人口が3640万人となり、過去最多。石垣市では2017年12月末に65歳以上の人口が1万人を超え、現在は1万1360人の高齢者が暮らしている。
昨年の市内での生年祝い対象者は354人だった。