新人前泊氏が出馬表明 町政の信頼回復に意欲 竹富町長選

町長選に出馬表明する前泊氏=24日、中野わいわいホール

4月17日投票、18日開票の竹富町長選で、元町職員で新人の前泊正人氏(44)=石垣市=は24日、西表島の中野わいわいホールで記者会見し、正式に出馬を表明した。前泊氏は官製談合事件などで辞職した前町長の逮捕に触れ「失墜した竹富町の信頼回復、名誉挽回に全力を注ぎ、町民の生活を守り、島々の均衡ある発展に全力を傾けることを約束する」と決意表明した。
17年間の町職員経験を踏まえ「(町政に)町民の声が反映されていない。トップダウンで何も言えない状況があった」と指摘。「風通しの良い組織にして、職員の意識改革に取り組んでいきたい」と役場内改革を約束した。
問題となった入札制度については、グレーゾーンは存在するとして、検討チームを設置して早期に対応する方針を示した。
基本的なまちづくりの理念として「町民の声を聞く。対話で町民と共同でまちづくりをしていく」と強調。対話重視の姿勢を示した。現在、島々での懇談会などを通じて課題を拾い上げており、政策に反映させていく。
争点については「(竹富町の)失墜した竹富町の信頼や信用を立て直していくことが第一」と強調。具体的には「町民との温度差をなくし、情報を開示していく。しっかり声を聞き、透明性のある行政運営で信頼回復につなげていく」と意気込んだ。
元町長で後援会長の川満栄長氏は「現職町長が逮捕という不祥事をどう乗り切っていくのか、町の名誉回復に強い思いを持っているのが前泊正人。町民の生の声をまちづくりに結びつけていく。竹富町が抱える難局に取り組んでいく覚悟、決意、正人くんの思いを町民に伝え、支持支援の輪を広げていきたい」と訴えた。
出馬表明会見には町議5人が同席。選対本部長には会社役員の真謝永二氏=西表島上原=が就いた。
◇  ◇  ◇
前泊正人(まえどまり・まさと)1977年7月6日、西表島祖納出身。九州共立大卒。2005年に竹富町役場臨時職員、08年に本採用され、水道課、防災危機管理課を経て教育委員会社会文化課課長補佐。今月退職。在石垣西表郷友会会長などを歴任。

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