波照間―石垣線4月末復活 週3往復、15年ぶり運航 第一航空

石垣―波照間路線の運航が計画されている第一航空のツインオッター=八尾空港
石垣―波照間路線の運航が計画されている第一航空のツインオッター=八尾空港

 県は28日、第一航空株式会社(大阪府)が4月30日から石垣―多良間(週2往復程度)、石垣―波照間(同3往復程度)の運航を開始すると発表した。運航する曜日は多良間村や竹富町と調整中。
 行事に応じて臨時便も設定する。60日ごとに点検整備が必要であるため、2週間程度の運休期間がある。今後、ネット予約も実施する予定。
 使用機材は「バイキング式DHC6―400型(通称ツインオッター)」。プロペラ機で乗客乗員計19人乗り。国と県の補助を受けて2機を所有している。
 運賃は普通運賃のほか、より割安な島民割引、出身高校生運賃などを設定した。
 県は28日、那覇市内で新規航空路線等開設検討委員会を開き、両路線の開設について関係自治体などと協議した。
 石垣―波照間路線は琉球エアーコミューター(RAC)が2007年に撤退して以来、15年ぶりの定期路線復活となる。
 予約は空港ビル国際線1階の同社石垣営業所(℡0980・86・8700)で受ける。インターネット予約も準備中。
 同社は14年度に那覇―粟国路線を就航させたが、15年8月に粟国空港で滑走路をオーバーランする事故を起こし、運航を休止した。その後再開したが、補助金を巡って県との調整が難航し、18年4月から再び停止した。
 同社は当時、石垣―波照間、石垣―多良間路線の就航計画も進めたが、那覇―粟国路線からの撤退で計画は幻に終わった。現在、同路線は再開している。
 石垣―波照間は現在船便のみで安栄観光が定期船を1日3往復運航している。
 同社は小型機八尾空港(大阪府)と広島空港を拠点に小型機とヘリコプターで遊覧飛行の事業を手掛けている。
 波照間・多良間―石垣線の運航スケジュールと料金は以下の通り。
 [運航スケジュール]
 【多良間―石垣】▽新石垣発午後1時40分、多良間着午後2時10分▽多良間発午後3時時40分、新石垣着午後4時10分
 【波照間―石垣】▽新石垣発午前9時30分、波照間着10時00分▽波照間発11時30分、新石垣着12時00分▽新石垣発午後1時40分、波照間着午後2時10分▽波照間発午後3時時40分、新石垣着午後4時10分
 [運賃]
 大人(満12歳以上)1万4000円(島民割引5000円)、出身高校生4200円、小児(満3歳以上12歳未満)8500円(島民割引3000円)、SPCL(身体障害)普通運賃8500円(島民割引3000円)

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