不戦と恒久平和願う 石垣島事件、米兵3人を追悼 ウクライナ侵攻非難も

慰霊式典が行われ、不戦の誓いと恒久平和を願って花がたむけられた=15日、米軍飛行士慰霊碑前
慰霊式典が行われ、不戦の誓いと恒久平和を願って花がたむけられた=15日、米軍飛行士慰霊碑前

 太平洋戦争末期、石垣島に不時着した米兵3人を旧日本海軍警備隊が殺害した、いわゆる石垣島事件で命日の15日、唐人墓隣の米軍飛行士慰霊碑前で慰霊式典が行われた。関係者が花をたむけ、主催した実行委員会の識名安信委員長は「世界平和の思いは正しく希求されなければならない。今日の平和は痛ましい犠牲の上に成り立っていることを忘れてはいけません」と述べ、悲惨な戦争を繰り返さないと誓った。
 1945年4月15日午前、襲来した米軍機が日本海軍の爆撃を受け、石垣島の大浜沖合に不時着。搭乗していたのは飛行士のバーノン・ティポ中尉、ロバート・タグル兵曹、ウォーレン・ロイド兵曹の3人で、日本軍の捕虜となったが、同日夜に処刑された。
 1948年に事件に関わった海軍警備隊の41人がアメリカ軍横浜裁判で絞首刑を宣告。最終的に7人が絞首刑となった。
 中山義隆石垣市長(代読・翁長致純総務部長)は「戦争がもたらす悲惨さはいかなる場合も正当化できることはない。事件が悲惨な出来事として後世に伝えていくためにも多くの人に知ってもらう、責務がある」と強調。
 市議会の平良秀之議長は「戦争の惨禍を風化させることなく、決して繰り返してはならないという決意を新たにし、教訓を引き継いでいく」と訴えた。
 米国総領事館からの追悼文も読み上げられた。
 ロシアのウクライナ侵攻を非難し、恒久平和を願うため、参加者はウクライナ国旗のプレートを胸に付けた。
 識名氏は「ウクライナの侵攻問題があり、平和に対して全世界で考える時。米兵3人の気持ちを考えると停戦に向けた対話を続け、情勢が一日も早く落ち着くことを祈念したい」と語った。
 今年からこれまで式典で碑に掲げられていた写真を新しくし、モノクロ写真をカラー加工した写真が使用された。
 事件から今年で77年が経過、慰霊碑は2001年に建立され、慰霊祭は今年で21回目となる。

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