町政の再生 誰に託す きょう投票、2陣営打ち上げ 竹富町長選

 竹富町の前町長が汚職で辞職したことを受けた町長選は17日投票が行われる。元町職員の前泊正人氏(44)、前町議の那根操氏(70)は16日夜、それぞれ地元の西表島で打ち上げ式を開き、5日間の選挙戦を締めくくった。町が西表島で建設を計画している大原庁舎のあり方、不祥事再発防止策などを巡って論戦が展開され、有権者が町政の再生を誰に託すかが問われる。開票は18日に石垣市で行われ、町のニューリーダーが決まる。

 選挙戦はいち早く出馬表明した前泊氏が先行したが、告示日に那根氏が新型コロナ対策として町民1人5万円の給付金を打ち出し、新たな波乱要因に。
 那根陣営の幹部は「選挙戦終盤は給付金のアピールに努める」としており、給付金を目玉政策に「一点突破」で逆転を目指す構えだ。約2億円と見られる財源も「めどはついている」としている。
 序盤は優勢ムードが漂っていた前泊陣営だが、那根陣営が給付金を打ち出したことで「支持者の一部が動揺している」と警戒感を隠さない。前泊陣営の幹部は、改めて運動員の引き締めを図る考えを示した。
 争点となった大原庁舎に関しては、那根氏が現計画の推進、前泊氏が現計画の見直しと適正規模での建設を訴える。不祥事再発防止策では、両氏とも町民代表や有識者を入れた第三者委員会の設置を提言する。
 選挙戦で前泊氏は政治経験のなさを逆手に取り、若さやフレッシュさを強調して町政刷新を訴えた。那根氏は西銘恒三郎沖縄担当相らに支援され、これまでの政治活動や地域活動で築いた人脈を駆使して運動を展開している。
 町選管によると、11日現在の有権者数は3457人(男1795人、女1662人)。投票は町内8カ所の投票所で午前7時から午後8時まで、開票は18日午後2時から石垣市の町議会議事堂で。
 交通が困難な新城、鳩間、船浮地区は期日前投票の指定地域となっており、15日に期日前投票を行った。

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