「心の通う町政運営を」 前泊町長就任、前例踏襲否定 町長不在2カ月ぶり解消 竹富町

就任式で決意表明する前泊町長=20日午前、町役場

竹富町長選で初当選した前泊正人氏(44)は20日、初登庁し、第22代町長就任式に臨んだ。前泊氏は「根拠のない前例踏襲は改め、町民の声に真摯に耳を傾け、心の通う町政運営をしたい」と決意表明した。海底送水管事業に絡む汚職で西大舛高旬前町長が逮捕されて以来、2カ月以上続いた町役場の町長不在が解消された。町はニューリーダーのもと、町民の信頼回復に向けて動き出した。
就任式で前泊町長は「これまでの町政運営のあり方がどうだったのか。本当に町民のほうを向いていたのか。今一度見つめ直す」と強調。
各課の情報共有と情報開示を求め「透明性のある行政運営が信頼回復へつながる道だ。誠実に進める。そのことに尽きる」と訴えた。
その上で「『前担当がやっていたから』とか根拠のない前例踏襲は改め『前例がないからできない』と言うことも変えないといけない。前例がないからこそ、新たに挑戦して道を開いていく」と前例主義の打破を要請。
「町民の声に真摯に、親身になって耳を傾ける姿勢が問われている」と町民に寄り添った町政の必要性を指摘した。「たくさんの課題があると思う。あきらめることなく町民と共に竹富町を立て直し、さらに発展させていこう」と職員の奮起を促した。
新田長男議長は「町民や町職員、議会とも協調し、町民の声を聞く力、情熱を持って行動する力で、町民と共に町の未来をつくってほしい」と祝辞を述べた。
職場を代表して大浜知司副町長は「前泊町長の就任で町長不在が解消された。若さを前面に打ち出し、フットワークの軽さは折り紙付き。職員と共に町の振興発展、町民の福祉向上に共に頑張っていきたい」とあいさつした。
このあと、前泊町長は関係機関へのあいさつ回りなどの日程をこなした。
前泊町長は元町職員。西大舛前町長の辞職に伴う町長選で、前町議の新人を557票の大差で破り初当選し、史上最年少で町長に就任した。町によると、新町長の任期は町長選投票日の17日から始まっているが、19日までは大浜副町長が職務代理者を務めていた。

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