最長10連休のゴールデンウィーク(GW)が29日から始まった。新型コロナ対応の緊急事態宣言もまん延防止等重点措置もなく、行動制限がかからないGWは3年ぶり。過去2年のGWと比べ航空やレンタカーの予約は好調で、石垣市内の観光地や離島にはにぎわいが戻りそうだ。ただ、新型コロナの感染は再拡大しており、県などは対策の徹底を呼び掛けている。
新石垣空港(南ぬ島石垣空港)では大きなスーツケースを抱えた観光客が続々と到着ゲートをくぐった。JALグループの沖縄発着路線の予約状況の発表(22日付)によると、コロナ禍の中、県外線は前年比170%、県内線145%と好調に推移している。
空港で観光客を迎えていたレンタカー業者は29日から7日までは全台予約済み。空きは1台もない状況で今年は相当数の予約を断っているという。空港ターミナルの外にはレンタカー、タクシー、路線バスレーンにも観光客が列を作った。
東京から家族3人で訪れた30代男性は「川平湾や平久保崎を訪れたい。石垣牛や沖縄料理を食べたり、GWはゆっくり家族と石垣島で過ごしたい」と連休を楽しみにしていた。
ユーグレナ石垣港離島ターミナルでも乗船を待つ観光客であふれた。友人同士で愛知県から訪れたという40代女性は「コロナ対策を万全にして迷惑をかけないように楽しみたい。初めての離島なのでとても楽しみ」と笑顔で話した。
県はGWに人の移動が増えることから、旅行や帰省時にはワクチン接種やPCR検査を受けるよう求めている。