3年ぶりに行動制限のないゴールデンウイーク。2日目の4月30日、八重山地方は、時折小雨がぱらつく曇天の空模様となった。それでも行楽地は、観光客で徐々ににぎわいを見せ始めた。
石垣島の景勝地・川平湾を望む川平公園では、展望台から記念撮影をしたり、グラスボートに乗る観光客の姿が見られた。
家族連れで初めて石垣島に訪れ、グラスボートを楽しんだ30代男性は「曇っていてもきれいなものはきれい。光の反射がないので透明度が高いことが分かったし、来れてとても良かった」と笑顔を見せた。
グラスボート遊覧の川平マリンサービスの松原一代代表取締役はまん延防止等重点措置直後と比較し「春休みはすごく人も増えたがそれでもピークより7、8割程度。まだGWが始まったばかりだが、それ以上にたくさんの人が来てほしい」と期待した。
川平公園前で乗客を待つ貸切タクシー運転手によると、タクシーもどこも予約でいっぱいで断るか、タクシーがくるまで待ってもらう状況が続いているという。
GW初日の4月29日の夕方から未明にかけて、雨の影響もあって歓楽街の美崎町から予約の無線が鳴りやまず、この日もレンタカーを予約できなかった観光客や循環バスを待ちきれずに予約タクシーを待つ人の姿があった。
予約タクシーを待っていた観光客の一人は「結局滞在中はレンタカーが予約できず、仕方はないと思ったが、タクシーも使えないとは思わなかった」とため息。
川平の底地ビーチや米原ビーチなどの遊泳箇所にも少しづつにぎわいが出始め、シュノーケルのツアーで参加した観光客の40代女性は「曇りで少し肌寒かったが海はとてもきれいで魚も見られた」とうれしそうだった。