防衛省統合幕僚監部は8日、石垣島の南約150㌔の太平洋上を航行している中国空母「遼寧(りょうねい)」で、7日に艦載戦闘機とヘリコプターの発着艦を確認したと発表した。「遼寧」が戦闘機などの発着艦を行うのは5日連続。
「遼寧」を含む中国艦隊の位置は、6日時点から石垣島へさらに約20㌔近づいた。中国軍が沖縄や台湾を念頭に活動を活発化させている実態がうかがえる。
戦闘機やヘリの発着艦は午前9時ごろから午後7時ごろまで長時間続いた。
防衛省は海上自衛隊の「いずも」で情報収集と警戒監視に当たった。「遼寧」艦載戦闘機の発着艦に対し、戦闘機を緊急発進させて対応した。
中国艦隊は「遼寧」のほかミサイル駆逐艦2隻、高速戦闘支援艦1隻の計4隻。1、2の両日には東シナ海で確認され、その後、沖縄本島と宮古島の間を南下していた。