認知症疾患医療センター開設 八重山初、本格始動へ

「ぬちぐすい診療所」の川﨑文香事務長(左)、床田利香看護師(右)。認知症疾患医療センターを開設した=10日

 在宅療養支援などに取り組む「ぬちぐすい診療所」(今村昌幹院長)=登野城=は4月1日付で八重山初の認知症疾患医療センターを開設した。5月6日の診療所開設1周年を機に、本格的に始動していく。

 同センターでは認知症に関する初期段階から診断後のフォローまで、無料で相談できる医療相談窓口を開設する。また、当事者交流を目的とした「ぬちぐすいカフェ」を毎月第3金曜日の午後に設置。そのほか、医療介護職員向け研修会や市民向け勉強会も今後計画していくという。
 川﨑文香事務長は「暖かく見守れる体制、医療職や介護職の皆さんと底上げしながら、連携をより強くし、(患者さんとの)接し方で症状が改善されたり、多くの人の気持ちを楽に、少しでも笑顔にしていけたら」と期待する。
 床田利香看護師は「認知症に関してどこに相談していいかわからない方や不安に思う方に気軽に声をかけていただきたい。認知症は生活や周りの人の接し方で、進行を遅らせることもある。その人らしさを保ちながら、みんなで認知症の方を支えていきたい」と意気込んだ。
 無料の医療相談は平日午前9時~午後5時。要予約。診療は当事者の生活環境に応じた相談にも対応。電話での相談も可。
 問い合わせは℡0980・87・7931。

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