石垣市の竹富町役場に併設された簡易宿泊施設「ツマベニ」が16日オープンした。町民は割安料金で利用でき、町の離島から石垣市を訪れる町民の経済的負担軽減につながると期待されている。
竹富町は多数の島々で構成されるため、町役場を石垣市に置いている。町民は日常的な買い物や大会派遣、通院などで石垣市に出る必要があり、交通費や宿泊費の負担軽減が大きな課題の一つになっている。
町は町民が安価で利用できる宿泊施設整備を求める声を受け、新庁舎建設時の設計段階から簡易宿泊施設の併設を決定。指定管理者に町内事業者のプラス合同会社(西表島上原、真謝永二代表社員)を指定した。
「ツマベニ」は町蝶から取った愛称。町役場4階に設置され、シングル5部屋、ツイン2部屋、和室2部屋がある。
シングル、ツインの部屋には、それぞれシャワーとトイレが完備されている。和室は一部屋3~7人の利用で、仕切りを取ると大人が最大12人宿泊できる。児童生徒の集団学習などでの使用も想定されている。
和室利用者向けの共同シャワールーム4室と共同トイレがある。洗濯機と乾燥機は1回300円で利用可能で、洗剤は無料。
各部屋ではWi―Fi(ワイファイ)も利用できる。役場1階には売店があり、食品などを購入できる。最大22人宿泊可能。
宿泊料金はシングルが町民価格3300円(一般価格6600円)、ツイン、和室が町民価格2750円(同5500円)。子どもはいずれも町民価格が500円(同1100円)。
オープン初日の16日から予約が入り始めており、各学校からは石垣市などで開催される大会に合わせて予約を取りたいという相談も寄せられているという。
同社職員の真謝美帆さん(24)は「町民に格安の料金で、快適に施設を利用してもらいたい」と語った。
問い合わせは℡0980・87・7667。ホームページでも予約を受け付ける。