竹富町小浜地域活性化宿泊施設「とぅまーる」の竣工式が17日、同施設で開かれ、事業関係者ら約20人で完成を祝った。同施設は竹富町小浜製糖工場宿舎等整備事業で整備。年明けの製糖時期に合わせて稼働する。製糖時期以外は公民館行事や地域のイベントなど、地域活性化につながる施設としても活用が期待されている。
国が進める働き方改革により、これまでの24時間2交代制から3交代制に変更。季節労働者(工員)の必要人数が約1・5倍に増えるため、受け入れ施設の整備が必要となっていた。
宿舎は鉄骨造平屋建てで延べ床面積は733・5平方㍍。部屋は男性が28室、女性が12室の最大40室を用意。居室面積は1室9平方㍍でシャワー室、トイレ、洗濯室は共用。食堂も完備されている。
建物は内閣府の沖縄製糖業体制強化対策事業を活用し、総事業費は5億9180万円(税込み)。建設工事費の8割を国、残り2割は町が負担する。設計・施工は大和リース㈱沖縄支店=那覇市=が一括で担った。
テープカットセレモニーで前泊正人町長は「施設完成で季節工員のニーズに対応した受け入れが可能になり、小浜製糖工場の安定的な操業運営と小浜島の経済がますます活性化できるところに大きな期待を寄せている」とあいさつ。
大和リース㈱沖縄支店の宮下雅行支店長は「民間事業者のノウハウを最大限活用し、利用者の安心、安全、快適性を支え、サトウキビ生産振興の拠点施設となることを期待する」と述べた。
施設の住所は竹富町字小浜3208―33。指定管理者には竹富町小浜製糖工場が担う予定。