町民の声、町長に「直行」 オンライン意見箱運用開始 竹富町

 竹富町は1日、公式LINE(ライン)上で、町政に関する町民の声を直接、前泊正人町長に届ける「町長直行!オンライン意見箱」の運用を開始する。寄せられた意見は前泊町長のみ閲覧でき、必要があれば町長が各課に対応を指示する。LINEが使えない高齢者などのために、各島に意見箱を設置する準備も進める。前泊町長は「町民と役場が一体となって協働のまちづくりを進めたい。町民の声を聞くことが大事だ」と期待した。

 町政策推進課によると、従来、町政の課題について公民館が町長に要請行動する事例はあったが、町民個人が直接、町長に意見を届けられる制度の構築は初めて。
 町民の意見はLINEだけでなく、今後、各島に設置する意見箱や、メール、ファックス、郵送、持参でも受け付ける。
 各島の意見箱は出張所などへの設置が検討されている。意見箱は町役場1階にも設置する予定で、町民だけでなく職員も利用できる。
 意見用紙には町政への意見、回答が必要か否か、連絡先などを記入する。
 町民が非公表を希望する場合を除き、原則として意見と回答はホームページなどで公表する。
 前泊町長は4月の町長選で初当選。町長直行の投書箱設置は町長選の公約で、前泊町長が就任後、最優先で取り組んだ。
 町政策推進課によると、町が「オンライン意見箱」運用開始を町民に事前告知したところ、町民からは「本当に町長が直接見るのか」などという問い合わせがあったという。
 町民の1人は「町長が新しくなり、私たちの声が届くようになると期待している」と話した。
 前泊町長は「これまで役場に意見を言っても『変わらない』『動いてくれない』という不満を持っていた町民もいたと思う。トップの私が寄せられた意見を最初に見ることで、消えていた声、届かなかった声を拾い、しっかり対応できるようにしていく」と強調した。

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