7月1日から全国安全週間が展開されるのを前に、第30回八重山地区安全大会(主催・県労働基準協会八重山支部など)が8日、石垣市民会館中ホールで開かれた。同週間のスローガン「安全は急がず焦らず怠らず」のもと、労災防止の基本ルールを実行し「安全・安心なゼロ災職場をつくる」とする大会宣言を行った。
宮良博文大会長は、現場の安全衛生が極めて高い水準に達しているとして、有限会社大里建設(大里光明代表取締役)、㈱サンシャイン(赤城賀子代表取締役社長)を表彰した。
八重山労働災害基準監督署によると、2021年の労災発生件数は82件で、過去10年で最悪の水準になった。このうち11件は新型コロナウイルス罹患(りかん)と思われるが、それを除いても71件で、前年の60件を上回っている。
労災による死亡者は2人で、いずれも建設工事での熱中症だった。
大会では建災防沖縄県支部八重山分会の安全指導員による指差唱和、宮良大会長のあいさつ、八重山労基署の上原周署長らの来賓祝辞があった。
大会は新型コロナウイルスの影響で中止が続き、3年ぶりの開催になった。