八重山産新米の販売開始 JA「日本一早い」需要回復期待

新米をアピールするJA関係者=9日午前、ゆらてぃく市場
新米をアピールするJA関係者=9日午前、ゆらてぃく市場

今年度産新米の販売が9日、JAファーマーズマーケット「ゆらてぃく市場」で始まった。JAによると日本一早い新米販売。石垣島と西表島で収穫された「ひとめぼれ」が店頭に並んだ。同店では、同日から19日まで新米フェアを開催し、豪華景品が当たる抽選会を行う。

JA八重山地区ライスセンターでは、5月18日から6月5日搬入分の玄米20㌧余りを全て1等米と評価。
「ゆらてぃく」は店内で精米できるため、赤池進店長は「鮮度が大事な新米を香りが良い状態でお届けできる」と品質に自信を見せた。
今年度1期米(ひとめぼれ)は石垣島で600㌧(前年50㌧減)、西表島で160㌧(前年10㌧増)の収穫が予想される。
コロナ禍で外食産業が打撃を受け、世界的に小麦価格が高騰する中、米価は相対的に下落している。赤池店長は「利益度外視のお安い値段で提供したい。おいしい新米を食べて頂ければ」と需要回復に期待を込める。フェア期間も通常の3日程度から10日以上に延長した。
新米が入った袋には1枚の抽選券が貼付されており、購入者は店内の抽選箱に入れて抽選会に参加できる。応募は19日までで、抽選は20日に実施する予定。1等は米1年分(50㎏)、2等はJA石垣牛1万円などを用意する。
和歌山から観光で訪れていた水林麻衣さん(35)は「日本一早いと聞いたので試しに買った。(食べるのが)楽しみ。関西では今、田植えが終わったばかり。地元米とも食べ比べたい」と期待した。
フェア期間中、新米を税込み5㌔1600円(通常1750円)、3㌔990円(通常1100円)で、販売する。

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