石垣市議会は現職の任期中最後の定例会となる6月議会が閉会し、9月4日告示、同11日投開票の市議選が事実上始動した。現時点で現職20人、新人6人、前職2人の計28人が立候補の準備を進めている。中山義隆市長を支持する与党が過半数を維持できるかが焦点。知事選と同日という異例の日程で、22日からは参院選も始まることから、島は9月に向け選挙ムード一色になりそうだ。
現職のうち与党の米盛初恵氏は、事務局長を務める社会福祉法人の業務に専念するため不出馬を決めた。与党で副議長の石垣亨氏は、2月の市議補選で同じ宮良地区から初当選した与党現職の伊良部和摩氏(48)にバトンタッチする形で勇退する。
2月の市長選の流れを受け、市長選に立候補した保守系前職の砥板芳行氏(52)と、砥板氏を支持した前職、新人計3人が市議選に挑戦する。革新系野党とは異なるスタンスで中山市政と対峙する勢力が生まれるのか注目される。中山陣営からも新人1人が出馬する。
立候補予定者を地区別に見ると、新川地区は与党現職の箕底用一氏(41)、新人で会社員の糸数普学(ゆきたか)氏(56)、新人で会社員の高良宗矩(むねのり)氏(24)で、3氏とも保守系。
石垣地区はいずれも現職で、与党が石垣勇作氏(44)、長山家康氏(34)、野党が新垣重雄氏(74)、内原英聡氏(38)、大濱明彦氏(61)、大道夏代氏(53)。
大川地区はいずれも現職で、与党の後上里厚司氏(56)、仲間均氏(72)、野党の前津究氏(50)。
登野城地区は与党現職で議長の平良秀之氏(52)、嵩田地区は野党現職の花谷史郎氏(39)。
大浜地区は与党現職の我喜屋隆次氏(45)、野党現職の長浜信夫氏(66)、革新系新人で自営業の田盛英伸氏(50)、保守系新人で会社員の女性(61)。
平得地区は与党現職の友寄永三氏(61)、中立の新人で自営業の田村博孝氏(53)。
新栄町は保守系前職の仲嶺忠師氏(53)、浜崎町は与党現職の石垣達也氏(55)、砥板氏。
宮良地区は伊良部氏。白保地区は与党現職の東内原とも子氏(65)、野党現職の宮良操氏(66)、中立の新人で会社役員の金城利憲氏(67)。
北部地区は野党現職の井上美智子氏(68)。