うつぐみの精神引き継ぐ 竹富小学校が130周年

全児童生徒で喜びの演奏と歌声が披露された=25日、竹富小学校体育館

 「祝130周年 飛び立て竹富小学校 輝け島の宝」をスローガンにした、竹富町立竹富小学校創立130周年式典が25日午前、同校体育館で開かれた。児童生徒、職員、PTA、地域住民らが集い、130年のあゆみに思いを馳せ、創立を皆で祝福した。

 下地和美校長は「先人から受け継いだうつぐみの心を育み、新しい時代を担う子ども達が自信と誇りを持って社会に羽ばたけるよう礎(いしずえ)作りに励む」と式辞。
 130周年を記念して芝刈り機やテントなどの記念事業の目録が新田長男実行委員長から下地校長に手渡された。
 新田実行委員長は「うつぐみの心で協力いただき、130周年式典ができることに感謝申し上げる。由緒ある歴史がさらに輝き続けることを祈念する」とあいさつ。
 6年生で児童会長の片岡諒平くん(11)は「130年間の伝統を守り続けてきた卒業生や地域の方々に感謝し、竹富島に受け継がれるうつぐみの精神でこれからも明るく楽しく学校生活を送りたい。140周年にバトンを繋いでいきたい」と抱負を語った。上勢頭立人PTA会長のあいさつもあった。
 来賓として出席した前泊町長は「竹富小学校の誇りと伝統を守りながら、竹富島の未来を担う人になれるよう健やかな成長を心から期待する」とエールを送った。佐事安弘教育長と内盛正聖竹富公民館長も祝辞を述べた。
 そのほか故児童生徒、職員の冥福を祈り黙とう、児童生徒が校歌にあわせてダンスも披露した。
 歴代校長やPTA会長にも感謝状が送られ、130周年を記念した壁画の紹介や全児童生徒による喜びの演奏と歌声が披露された。
 同校は1892年に大川尋常小学校の分教場として創設後、1945年に竹富小学校に改称。現在は小学生27人、中学生7人が在籍している。
 感謝状を贈呈されたのは次の皆さん。
 ▽歴代校長=漢那憲吉、前上里徹、島仲信秀、黒島善一▽歴代PTA会長=内盛正弘、内盛正亀、三浦彰徳、上野寛、内盛正聖、根原哲也、藤井幸吉、野原健▽特別表彰=石垣ロータリークラブ(会長・黒島剛)、丹羽正武、間部かほる、狩俣恵一、與那國光子、友利俊一(敬称略)

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