石垣市は、市民がエアコンなどの家電を国が定める省エネ基準を達成している「省エネ家電」に買い替えた場合、最大3万円を補助する制度を15日スタートさせた。補助金の申請受け付けは8月初旬を予定している。買い替えの期限は来年2月28日。市は「新型コロナウイルス禍の中、電気料を含む物価高騰の影響を受けている市民の負担軽減策」と補助制度の意義を説明している。
補助金が交付されるのは、現在あるエアコン、冷蔵庫、テレビ、LED照明を省エネ家電製品に買い替えた場合。対象となる省エネ家電製品には、国の基準を100%達成していることを示すグリーンのマークがついている。
補助金は、省エネ家電製品が5万円以上10万円未満で1万円、10万円以上15万円未満で2万円、15万円以上で3万円。複数の製品をまとめて買い替えた場合は総額が適用される。
現在ある家電を指定引き取り場所で廃棄することが条件で、提出書類にはその際のリサイクル券(写し)が必要になる。ほかに省エネ家電を購入した際の領収書なども添付する。
LED照明の場合は他の家電のようにリサイクルの仕組みが確立されていないため、買い替え前後の照明の配置が確認できる写真を提出する。
申請できるのは石垣市民のみで、1世帯1回限り。補助金が予算上限の約2900万円に達した時点で補助制度は終了となる。
補助金の財源は国の新型コロナ対応臨時交付金。15日の市議会臨時会で、補助金を盛り込んだ一般会計補正予算が可決された。
総務財政委員会での審議で、市環境課は補助制度のスタート時期を未定とし、申請受け付けは9月から開始する方針を示していた。しかし市議から、補助制度スタートまでタイムラグを置いた場合、消費者の買い控えが起こる可能性を指摘する声が出た。
このため、同課は市議会での予算可決後、即日、補助制度をスタートさせ、同日以降の買い替えを補助対象とした。ホームページに事業概要を掲載している。