県議補選石垣市区は30日、知事選と同時に投開票される。いずれも新人で、農業生産法人有限会社ゆいまーる牧場会長の金城利憲氏(63)、前市議の崎枝純夫氏(63)、株式会社石垣エスエスグループ社長の大浜一郎氏(56)=自民公認、公明、維新推薦=の3人が集票合戦を繰り広げてきた。3陣営とも29日、支持者を集めて打ち上げ式を開き、選挙戦を締めくくる。
28日夕には石垣島に台風24号が接近したが、市街地では直前まで遊説する候補者の姿が見られるなど、各陣営とも総力戦の様相。
金城氏は中小企業や農家への支援充実、離島の燃料費削減などを掲げており、雨靴を履いて遊説するなど、独自の選挙運動を展開。打ち上げ式は29日午後8時半から事務所で。
崎枝氏は市議としての知名度と実績を生かし、石垣島への陸上自衛隊配備反対などを訴え、革新支持層への浸透を図っている。打ち上げ式は午後6時から事務所で。
大浜氏は知事選の佐喜真淳候補とのセット戦術で、住民の暮らし向上を政策の柱に、組織力を生かして支持を拡大している。打ち上げ式は午後6時から事務所で。
崎枝氏、金城氏は知事選で玉城デニー候補の支持を表明しているが、玉城陣営と共闘はしていない。ただ玉城陣営の次呂久成崇県議や、玉城氏を支持する数人の革新系市議が、個人として崎枝氏の運動を下支えしている。
各陣営とも1万票超の得票を目指し、期日前投票の動員や電話作戦などで懸命な呼び掛けを続けている。