3年ぶり青空リサイクル市 ごみ減量、SDGs促進

会場がいっぱいになった青空リサイクル市=14日、石垣市役所

 石垣市青空リサイクル市(主催・石垣市)が14日、石垣市役所で3年ぶりに開かれた。市役所の1階スペースに、応募のあった60の出店者が不用品や創作物などバラエティー豊かな品を陳列。午前10時の開始からすぐに大勢の市民が訪れ、盛況を博した。

 同イベントは石垣市の家庭から出される不用品の再利用を促進し、再利用に対する市民の意識高揚を図ることを目的に開催。
 石垣市によると、7月から応募を開始して60区画は順調に埋まり、キャンセル待ちもあったという。主には家庭の不用品を出品する店が多く、衣類、食器類、生活雑貨やおもちゃなど多岐に渡った。
 中にはハンドメイドのアクセサリーやティッシュケース、マスクケースなど趣味の延長でつくられたものも並べられた。珍しいものとしてはハンドメイド自転車や故障した家電製品なども売られており、いろいろと品定めする市民の姿も見られた。
 石垣市子ども家庭課は不要となって預かっていた制服をリユース品として無償で出品。体操着や子ども用の普段着、上履きなども提供していた。
 石垣小学校の石垣ウィング女子バレーボールの父母会は部員が体育館で使う大型扇風機の購入や県大会への遠征費用の補助を目的に出店。部員17人の各家庭にある不用品をかき集めて出品し、父母が交代で店番した。
 福元奈津子父母会長は「資金造成に悩んでいたので企画を聞いて飛びついた。思った以上にお客さんが多くてたくさん売れている。何回でもやってもらえたらうれしい。涼しい場所でできるのも助かっている」と話した。
 壊れた電子レンジを購入したという70代男性=石垣=は「故障品だったが、直して使えそうだったので購入した。リサイクルの取り組みはいいこと」と満足気だった。
 石垣市市民保健部環境課の大城智一朗課長は「リサイクル市はごみの減量やSDGsの観点からもやっていく必要がある」と強調。
 今回初めて市役所での開催について「屋外では雨や熱中症の心配もあったので市役所で開催できて良かった。利用した市民や出店者の声も参考にしながら、快適な環境でできるような形で続けられたら」と意気込んだ。
 市役所内の子ども食堂も開いており、昼時には子ども達や家族連れでいっぱいになった。

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