市議選告示まで1週間 28人準備、前哨戦激化

同日選となる市議選(左)、知事選の選挙ポスター掲示板が市内各地に設置されている=27日、石垣

 石垣市議選(定数22)は9月4日の告示まで1週間に迫った。現時点で現職20人、新人6人、前職2人の計28人が立候補を予定しており、前哨戦が激しさを増している。石垣島への陸上自衛隊配備の是非が論議となった前回2018年市議選と異なり、今選挙では大きな争点は見当たらない。中山義隆市長を支える与党が引き続き多数を確保し、安定的な市政運営が継続されるか、野党が主導権を奪還するかが焦点になる。投開票は9月11日。

 立候補予定者の中山市長に対するスタンスは、支持12人、中立4人、不支持12人。2月の市長選では、中立4人のうち2人が中山市長、2人が対抗馬の砥板芳行氏を支援した。
 市内各地では立候補予定者のスローガンを記したのぼりなどが設置され、選挙ムードが徐々に盛り上がってきた。ほとんどの立候補予定者が名刺や政策チラシをつくり、選挙戦に備えている。
 今選挙は新型コロナウイルス流行の中で前哨戦に突入。従来のように運動員が各家庭をあいさつ回りしたり、集会を開くのが困難になっている。選挙関係者からは「有権者と直接触れ合う機会が減り、動きが見えにくい選挙」という戸惑いの声も上がっている。
 建設が進む陸上自衛隊駐屯地は来年3月までに完成の予定で、陸自配備の是非は争点ではなくなった。立候補予定者は独自の政策を訴えながら、地縁、血縁を中心に支持拡大を図ると予想される。若者を中心とした浮動票の獲得に向け、交流サイト(SNS)を駆使する動きも従来以上に活発化している。
 投開票は知事選と同日という異例の日程。知事選は既に選挙戦に突入している。与党の予定候補者は市議選用の名刺のほか、自らと自民、公明推薦の佐喜真淳氏の名前を並べた知事選用の名刺を作成し、有権者にセットで売り込む体制を整えた。
 野党の予定候補者は多くが現職、玉城デニー氏を支持しており、投開票日前日の9月11日には市議選、知事選合同の打ち上げ式を予定している。予定候補者のうち2人は下地幹郎氏の票固めに奔走している。

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