竹富町議選（定数１２）が２９日開票され、現職７人、新人５人が当選した。このうち、４月に誕生した前泊正人町長を支持する立場は７氏、中立は５氏で与党が過半数を確保。新人で出馬した５人は全員当選を果たした。地域別に６人が出馬し、混戦を極めた西表西部からは５人が議席を獲得。これまで１議席だった波照間では２人が当選を果たした。

　トップ当選は現職の三盛克美氏（５６）＝西表上原＝が歴代最多得票の３４０票を獲得した。現職では大久研一氏（５７）＝小浜＝、山下義雄氏（４４）＝西表＝、加屋本真一氏（４４）＝波照間＝、上盛政秀氏（６７）＝小浜＝、宮良道子氏（６７）＝黒島＝、山盛力氏（７０）＝西表南風見＝が当選した。
　新人では﨑枝裕次氏（４０）＝西表上原＝が新人最多の２２０票で当選。同じ西表西部から大浜一将氏（３３）＝西表＝、前津芳生氏（５４）＝西表上原＝も当選を勝ち取った。
　波照間は２議席確保なるかが注目されていたが、東金嶺肇氏（６１）が当選。竹富では上勢頭巧氏（３５）が新田長男議長の１議席を守った。
　一方、２期目を目指していた大浜修氏（７２）＝西表南風見＝、元職で返り咲きを狙った通事隆一氏（８０）＝西表上原＝は涙を飲んだ。
　与党が過半数を確保したことで、前泊町政は安定的な町政運営を継続することになりそうだ。
　当選者は島・地域別で西表西部５人、西表東部１人、小浜２人、波照間２人、黒島１人、竹富１人。
　現職の平均年齢は６２歳。改選後は５２・３歳となり、議員の平均年齢は９・７歳若返る。
　竹富町選挙管理委員会によると、当日有権者数３３９５人（男性１７４１人、女性１６５４人）で２７５８人が投票した。有効投票数は２７２７人で無効投票数は３１だった。