市議選あす告示 29人出馬、初日は台風直撃か

 石垣市議選(定数22)は4日告示される。既に出馬を予定している28人に加え、2日、新人で元会社社長の兼島英樹氏(71)が立候補の意向を明らかにし、29人が議席を争う見通しになった。告示日の4日は台風11号に選挙戦を〝直撃〟される見通しだが、市選挙管理委員会は、予定通り立候補受け付けの手続きを進める。投開票は9月11日。

 4日は市役所2階で午前8時半から午後5時まで、立候補届けの受け付けが行われる。台風11号は3日から4日にかけて石垣島地方を暴風域に巻き込む見通しで、市役所は正面玄関を閉鎖する予定。市選管は立候補届けを受け付けるため、正面玄関以外の出入口から関係者を案内する。
 立候補予定者は届け出を済ませたあと、街頭演説などの運動に必要な「選挙の七つ道具」を市選管から受け取る。立候補予定者の1人は「一刻も早く運動を始めたい。天候にかかわらず午前中に届けを出す」と話した。
 各陣営は出陣式や出発式を予定しているが、暴風警報が発表された場合は「支持者を集められない」として状況を見守る考えだ。
 県選管によると、市部の場合、公職選挙法によって投票日の7日前までに告示する必要がある。台風接近などの事情があっても、投票日が延期されない限り、告示は延期できないという。
 市議会の現勢力は、中山義隆市長を支持する与党11人、不支持の野党9人で、中立2人が市長支持の姿勢を示しているため、与党が過半数を確保している。
 今選挙では与党の現職2人が引退し、現職20人、前職2人、新人7人が立候補を準備。与党が過半数を維持し、2月に4選を果たした中山市長が安定的な市政運営を継続できるかが焦点になる。

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