11日投開票の知事選は8日から最終盤の「3日戦争」に突入する。前日の7日、新人で前衆院議員の下地幹郎氏(61)、新人で前宜野湾市長の佐喜真淳氏(58)=自民、公明推薦=、現職の玉城デニー氏(62)=立民、共産、れいわ、社民、社大、にぬふぁぶし推薦=はそれぞれ県内各地でマイクを握り、支持を訴えた。
下地氏は糸満市と豊見城市を街宣。選挙カーの中から、連日行っているオンラインの記者会見で視聴者からの質問に答えた。年金の減額を問題視する問いに下地氏は、教育費の充実が大事だと指摘。「教育を無償化し元気な日本をつくり、年金を守る仕組みが必要。子どもへの政策は年金政策だと思ってほしい」とアピールした。
佐喜真氏は宮古島で総決起大会を開き「対立より対話という思い。厳しい安保情勢の中、政府に協力できることは協力し、先島の人々を守る。本島と離島の格差のない環境を作るため、不利性解消に取り組む」と述べた。長女の姫華さんはこの日石垣入りし、遊説で「沖縄を良くしたいという父の思いは誰にも負けない」と訴えた。
玉城氏は夜に県庁前で街頭演説会に臨んだ。米軍普天間飛行場の辺野古移設阻止を改めて誓い「今回も勝ち(辺野古移設反対が)沖縄県民の力、民意だと堂々と政府に申し上げたい。選挙で政府に勝つ意味を噛みしめてほしい。デニーを勝たせるのは県民一人ひとりだ」と訴えた。「全員で勝利を勝ち取ろう」と気勢を上げた。