石垣市議選(定数22)はあす11日投開票される。台風12号が八重山に接近しており、選挙戦初日の告示日に続き、投開票日も台風に選挙戦をかく乱される異例の事態になった。11日が荒れ模様の天候となることを踏まえ、9日、市選挙管理委員会は改めて期日前投票の活用を呼び掛けた。各陣営も可能な限り10日に投票を済ませるよう、有権者への働き掛けを強めた。10日の期日前投票者数は増加する可能性がある。
石垣島地方気象台によると、台風12号の影響で八重山は12日から暴風域に入る見通しだが、進路によっては11日から暴風域となる可能性もある。10日夜からは強風が吹く見通しで、投開票日は大荒れの天候になる可能性が出てきた。
市選管は、10日から146カ所の選挙用ポスター掲示板を撤去する方針を決めた。
告示前には台風11号の接近を受けて掲示板を一時撤去しており、台風一過後の7日に再設置を完了したばかり。わずか3日で、2度目の掲示板撤去を余儀なくされる。
台風12号の襲来で、各陣営も焦りの色を隠せない。ある陣営は、投票率を前回2018年並みの65%程度と見込んでいるが「台風の影響で当日の投票率が大幅に低下しかねない」と警戒。10日には確実に投票所に投票してもらえるよう、改めて運動員に大号令をかけた。
選挙戦は最終盤に突入し、浮動票の行方が焦点になる。700~800票台とされる当選ライン到達に向け、当落線上と見られる陣営は必死の集票活動を継続。選挙カーで候補者名を連呼するウグイス嬢の声音も哀願調になっている。
期日前投票は10日午前8時半から午後8時まで、市役所1階コミュニティルームで行われる。