石垣市議選(定数22)は11日投開票され、中山義隆市長を支持する与党が多数を維持した。与党勢力は現状と同じ13議席程度となる見通しで、2月に4選を果たした中山市政には安定的な市政運営に向けた追い風になりそうだ。
トップ当選は新人の高良宗矩氏(25)で1893票を獲得。仲間均氏(72)は最年長で、当選回数も8期で最多となった。新人ではほかに登野城このみ氏(61)、田盛英伸氏(50)が初当選を決めた。
2月の市長選で中山市長に敗れた前職の砥板芳行氏(52)は議会復帰を決め、前職の仲嶺忠師氏(53)も4年ぶりに返り咲いた。
現職は出馬した20人中17人が当選したが、前津究氏(50)、大濱明彦氏(61)、新垣重雄氏(74)が再選を果たせなかった。
与党は現職の11人全員が当選。与党寄りのスタンスを示していた会派「未来」の2人も議席を確保した。現時点で2人のうち市長支持を明言しているのは箕底用一氏のみだが、残る後上里厚司氏(56)も加えると与党勢力は13人で、現状維持となる。
当日有権者数は3万660人。投票率は63・39%で、前回2018年市議選(65・73%)を2・34ポイント下回った。同時に執行された知事選の投票率は63・42%で、前回を3・73ポイント上回った。