玉城デニー知事は14日午前、台風12号被害視察のため石垣市を訪れた。院内で浸水被害があった医療法人上善会・かりゆし病院や、周辺のサトウキビ農地、新川の土砂崩れ現場を視察した。約2時間滞在し、午前11時過ぎの便で那覇市に戻った。
玉城知事は午前9時過ぎ、かりゆし病院に到着し、橋本孝来理事長や境田康二院長から被害状況の説明を受けた。同病院は老朽化が進み旧県立八重山病院跡地への移転を要望している。
30分後には病院南側のサトウキビ農地へ徒歩で移動。県庁関係者から台風被害の説明を受けた。
現地で報道陣の取材に応じた玉城氏は「今回は遅い台風だった。台風の目の中に入り、風の吹き方も逆になったので、相当被害が大きいと気になっていた」と話した。小規模農家の被害も調査し、必要な支援策を検討する考えも示した。
かりゆし病院移転については「担当部局と調整し庁内の検討状況を確認した上で、今後のスケジュールを確認する。協議を進めるか検討する」とした。
玉城氏は新川地区の石垣港伊原間線(野呂水工区)沿道の土砂崩れ現場も訪問。台風の雨風で法面から土砂が歩道に流れ出ていた。西表島でも同様の被害があったという。
玉城知事は空港への移動途中に市内のスーパーにも立ち寄り、品不足の状況なども視察した。視察には次呂久成崇県議が同席した。