市議会議長に我喜屋氏 東内原氏、女性初の副議長 改選後も与党優位維持

 改選後初となる石垣市議会の9月定例会が28日から始まり、初日は議長選で議長に我喜屋隆次氏(45)、副議長に東内原とも子氏(65)を選出した。いずれも与党で、女性の副議長は初。我喜屋氏は「多くの先輩が築き上げてきた石垣市、市議会をしっかり守り、先輩の教えを勉強しながら公正公平な議会運営に努めたい」と抱負を語った。市議会の勢力図は採決に加わらない議長を除き、与党と与党寄りの中立12、野党と野党寄りの中立9で、改選前と変わらず与党が優位に立つ。

 開会直後の仮議長は最年長の仲間均氏が務めた。議長選、副議長選は無記名投票で、議長選の結果は我喜屋氏12票、平良秀之氏9票、長浜信夫氏1票だった。副議長選は東内原氏と長浜氏が共に11票だった。
 与党は我喜屋氏と東内原氏、野党は平良氏と長浜氏に投票し、中立議員はそれぞれの思惑で投票先を決めたと見られる。副議長選は2人の候補が同数となったため、くじ引きで東内原氏の当選が決まった。
 我喜屋、東内原氏は共に4期目。東内原氏は「女性登用や女性の活躍が叫ばれている中、議長を支え、公正公平な議会運営ができるよう頑張りたい」とあいさつした。
 中山義隆市長は改選後初の議会開会に当たり「市民の所得アップ、市民サービスの向上に取り組む」と決意表明した。
 この日は3常任委員会の構成を決め、委員長を与党が独占した。会期は10月17日までの20日間。29日に市当局が条例案や補正予算案など31件を上程する。10月3~7日に常任委員会審査、同11~14日に一般質問を行う。
 常任委員会の構成は次の通り。
 [総務財政委員会]▽委員長・長山家康▽副委員長・長浜信夫▽委員・箕底用一、平良秀之、井上美智子、内原英聡、伊良部和摩、高良宗矩
 [建設土木委員会]▽委員長・石川勇作▽副委員長・砥板芳行▽委員・仲間均、宮良操、我喜屋隆次、花谷史郎、後上里厚司
 [経済民生委員会]▽委員長・友寄永三▽副委員長・石垣達也▽委員・仲嶺忠師、東内原とも子、大道夏代、登野城このみ、田盛英伸
 [議会運営委員会]▽委員長・仲間均▽副委員長・宮良操▽委員・平良秀之、長浜信夫、砥板芳行、友寄永三、長山家康、後上里厚司、石川勇作、内原英聡

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