第十一管区海上保安本部によると28日午前3時15分ごろから、石垣市の尖閣諸島周辺で中国海警局の艦船3隻が相次いで領海に侵入。周辺で操業する日本漁船3隻に近づこうとする動きを見せた。海保が漁船の周辺に巡視船を配置し、漁業者の安全を確保。3隻は正午ごろまでに相次いで領海を出た。尖閣周辺では接続水域も含め、一時、計6隻の中国艦船が航行した。中国艦船の領海侵入は9月8日以来で、今年に入って21件、27日目。
漁船には、それぞれ2~3人が乗船。領海侵入した中国艦船3隻は「海警2502」「海警2302」「海警2301」で、直前まで尖閣周辺の接続水域で航行していた。
3隻の領海侵入に合わせ、接続水域には「海警2102」と機関砲らしきものを搭載した「海警14609」が新たに入った。機関砲らしきものを搭載した「海警2203」も引き続き接続水域を航行した。
28日午後3時現在、接続水域では「海警2203」「海警2302」が航行している。中国艦船が尖閣周辺を航行するのは14日連続。海保の巡視船が監視警戒を続けている。