伝統芸能が一堂に集合 地域を超えた交流に期待 竹富町

フィナーレでは、出演者や来場者が一緒になり、竹富町のクイチャーを舞った=29日午後、離島総合センター

 竹富町島々の民俗芸能(主催・美ら島おきなわ文化祭2022竹富町実行委員会)が29日、西表島の離島総合センターで開催された。町内各島の民俗芸能保存会が一堂に会し舞踊や太鼓演奏、狂言を披露した。

 美ら島おきなわ文化祭2022の一環として、竹富町の関連行事として開催された。島々の多様性を尊重し文化芸能を共有し、各芸能の価値と意義を再確認。オープニング、後継者育成各協力団体出演、フィナーレの三部構成で行われた。
 オープニングで、竹富民俗芸能保存会が座清めとして「そうじかち」を舞った後、各島、各地区の民俗芸能保存会が舞踊「鷲の鳥節」「干立口説」「デンサ節」「仲良田節」「矼ゆば節」「サーサー節」を演舞した。
 協力団体出演では、西表青年会と西表中学校が太鼓演奏「慶来慶田城七つ星古典太鼓」、白浜公民館が「南洋浜千鳥節」を上演。第18回竹富町デンサ節大会のチャンピオン・船道亜起さんと、第13回小浜節大会チャンピオン・野底忠さんがそれぞれ島唄を響かせた。
 フィナーレでは、各保存会が「鳩間中岡」「舟漕ぎ祈願唄・パチカイ」「初番(スバン)」を演舞。
 波照間民俗芸能保存会は海況が悪化し来島できなかったため、波照間からオンラインで狂言「イシパンのコンギ」を届け、ユーチューブでも公開された。西表島内の各公民館による「獅子舞い乱舞」で座清めを行い、竹富町婦人連合会や出演者、来場者が全体演舞「竹富のクイチャー・六調節」を行った。
 実行委員会を代表し同町の前泊正人町長が「本日の公演を美ら島おきなわ文化祭2022として全国に発信できる。この上ない喜び」とあいさつ。「芸能祭で地域を超えた交流ができる。新たな文化創造の原動力になるよう期待する」と述べた。

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