特定健診にポイント制 抽選で牛肉、旅行券など 石垣市

 石垣市は、国民健康保険加入者が特定健診の受診など、具体的な健康づくりに取り組んだ場合にポイントを獲得できる事業をスタートする。特定健診の受診率向上を促し、生活習慣病の悪化などによる医療費を抑制する狙いがある。一定のポイントがたまった人は、石垣牛や旅行券などが当たる抽選に応募でき、応募期間は12月1日から来年2月28日まで。

 市健康福祉センターによると国保加入者は約9000人。2019年以降の特定健診の受診率は43・1%、34・1%、42・3%と推移している。
 12年から4年連続で50%を越え、ここ3年間も県内11市ではトップクラスだが、新型コロナウイルスの影響もあり、数値は低下傾向にある。
 このため、市は市民の健康意識をさらに高めてもらおうと、特定健診の受診などにポイントを付けることを決めた。
 対象は20歳~74歳の国保加入者。ポイント数は特定健診受診が最大の30ポイントで、特典に応募するため受診が必須とされる。
 ほかに健康保険指導、がん検診、市が実施する高血圧健康教室などに参加した場合10ポイントが付与される。市民が個人的に取り組む禁酒、禁煙、食事の節制などにも自己申告でポイントが付く。
 ポイントが50ポイント以上たまった人は、専用の応募用紙を同センターに直接提出することで特典の抽選に応募できる。
 特典はA賞(石垣牛または美崎牛)、B賞(旅行券)、C賞(ヘルシー家電など)から選択する。当選者には来年3月中旬ごろ、電話連絡がある。
 同センターの担当者は「自分の健康状態を知る機会にして、少しでも健康寿命を延ばしてほしい」と呼び掛けた。
 今年の特定健診は、市の新型コロナワクチン接種業務と重なるため集団検診が中止になっており、各医療機関での個別検診のみ行われる。

関連記事

八重山日報公式 X(Twitter)

フォローする

ユーグレナ シルバー人材センター たびらいレンタカー ecovillage アイン薬局 ひとし眼科 嶺井第一病院 とみやま耳鼻咽喉科 ヒデ整形クリニック
ページ上部へ戻る