川平などで11月最大雨量 豪雨、八重山各地で被害 

野底林道の土砂崩れ=1日(石垣市提供)

 八重山地方は近海にある前線の影響で1日も各地で激しい雨が降った。石垣市川平では降り始めから同日午後0時50分までの24時間雨量が321・5㍉に達し、11月の観測史上最大を記録した。
 これは沖縄近海にある前線に南シナ海を西進する台風22号から暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が不安定になったのが要因。
 24時間雨量が11月の観測史上最大を記録したのはこのほか、竹富町西表の289㍉、伊原間の280㍉、登野城265・5㍉、盛山259㍉、大原246㍉、所野(与那国空港)の143・5㍉の7地点。
 石垣島地方気象台では同日朝、石垣島に大雨警報と洪水注意報を出し、土砂災害や河川の増水、氾濫に警戒し、低い土地の浸水に注意を呼びかけた。
 2日も曇りや雨の天気となり、石垣島では24時間予想雨量が多いところで80㍉の見込み。
 石垣市のシードー線沿いにある新川川では、前日から降り続く大雨で水かさが増し、河口付近は濁流と化した。(南風原英和)

 ■野底林道で土砂崩れ 道路冠水や一部損壊も
 1日の大雨の影響で、石垣市の野底林道と嵩田林道で土砂崩れが確認された。市は両林道を含む4カ所の林道について、大雨警報解除後、安全が確認されるまでの間封鎖し、通行止めとした。
 市農政経済課によると、野底林道では野底側、伊野田側の2カ所で土砂崩れが発生している。土砂が撤去され、安全が確認されるまで全面通行止めを継続する予定。封鎖となっている林道はほかに屋良部林道と万勢岳林道・同林道支線。
 この日は市道南大浜線(メイクマン前通り)、観音堂付近などで冠水被害があった。市は1日午前8時半に災害対策本部を設置。9時過ぎ、市内全域に高齢者等避難情報を出し、結い心センターに避難所を開設した。実際に避難した人はいなかった。
 市危機管理課によると、午前9時過ぎ、名蔵大橋付近で車両が冠水する被害が報告された。
 竹富町西表島上原・中野地区では大雨で一部道路が破損し、通行止めになっている。

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