日本最西端で3年ぶり 高温多湿の下、282人完走 与那国島一周マラソン

炎天下の中、25㌔コースは午後1時にスタートした=与那国中学校グラウンド

 第28回日本最西端与那国島一周マラソン大会(主催・与那国町)が12日、同町で開催された。新型コロナウイルスの影響で2020年、21年に実施できず3年ぶりの開催。25㌔男子は土田貴彦(56)=千葉県=が1時間43分28秒、25㌔女子は安田まさ子(36)=神奈川県=が2時間29分51秒で、それぞれ初優勝した。

 10㌔男子は長田紀輝(36)=石垣市=が37分14秒、10㌔女子は先達絵美(44)=与那国町=が48分27秒で、それぞれ優勝した。
 大会は与那国中学校を午後1時にスタートし、島内を東周りで1周する25㌔コースと、西崎展望台をスタートし同中学校を目指す10㌔コースでマラソンが行われた。25㌔では125人が完走(男子100人、女子25人)。完走率は76・69%だった。10㌔は157人が完走(男子78人、女子79人)。完走率は91・81%だった。大会に申し込んだ選手は334人で、完走者は282人だった。
 最高気温29度、湿度95%の中、アップダウンの激しいコースが選手たちを苦しめた。
 町民は沿道に出て選手を応援。給水スポットでミネラルウォーターや清涼飲料水などを支給。選手たちの求めに合わせス素早く飲料水が入ったコップやタオルを渡した。
 陸上自衛隊は給水車や救急車、隊員を与那国中学校に派遣して、大会運営を支援した。マラソンには過酷な気温と湿度だったため、ゴール後に倒れ込む選手もおり、隊員が救護。複数人が簡易型の担架で搬送された。
 開会式で実行委員長の糸数健一町長は「新型コロナの感染拡大で2年間開催を延期したが、大会を開催できる。大会運営に尽力頂いた多くの関係者に感謝申し上げる。全国にアピールできる大会に成長できるよう祈念する」とあいさつした。
 新型コロナウイルスの感染防止対策として、レース後に予定していた「ふれあいパーティー」は中止した。
 閉会式前には陸上自衛隊第15音楽隊が演奏。閉会式では表彰式と抽選会が行われた。

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