第28回八重山地区中学校総合文化祭(主催・同地区中学校文化連盟)が19日、市民会館で開催された。八重山圏域の中学生が舞台の部と展示の部に分かれ、日頃の活動成果を発表した。披露された郷土芸能のうち、白保中や石垣中、大浜中が来月10、11日に浦添市で開催される県中学校総合文化祭に八重山地区代表として派遣される。
総合文化祭は中学生の優れた創造性や表現力の育成を図り、文化、芸術、研究活動を充実させ生徒の相互交流を図る目的で開催される。
舞台の部は大ホールで26演目が行われ、各中学校が吹奏楽の演奏や郷土芸能、朗読劇、英語弁論、合唱などを披露。420人の生徒が出演した。
展示の部は中ホールで行われ、国語や書道、社会、技術、家庭科、美術など計10部門から223作品が出展された。
県中学校文化連盟の神谷加代子会長はあいさつで「2023年度は本県で全国中学校総合文化祭が開催される。八重山地区から舞台や展示で沖縄らしさを十分に発揮し全国大会で活躍してほしい」と期待。中学生が沖縄県に誇りを持ち、「新たな文化創造への挑戦と伝統芸能の担い手として成長、飛躍してほしい」と述べた。
生徒代表あいさつで、大浜中3年の大城愛夏さんは「八重山の各島々や各地域には、それぞれに伝統芸能や文化がある。将来の可能性を秘めた私たち中学生が文化をつくる一員となり、多くの人に感動を与えられるよう発表し文化の祭典を楽しもう」と呼び掛けた。
本庄叶和さん=波照間中3年=が文化祭のテーマ作成、仲辻杜宇子さん=名蔵中2年=がポスター作成で、それぞれ表彰された。