尖閣意見書、文面を復元 我喜屋議長、変更認め陳謝 石垣市議会

尖閣諸島問題で石垣市議会が10月に決議した意見書を巡り、ホームページに掲載された文言が変更されていると野党が抗議している問題で、市議会は野党の主張を認め、文面を元に戻した。我喜屋隆次議長が24日の議会運営委員会で明らかにした。「今後このようなことがないよう、事務手続きなどのあり方について常に慎重を期し、適切な事務処理、議会運営に努める」と陳謝した。
意見書は政府に対し、領海侵入を繰り返す中国に毅然とした対応を求める内容。仲間均氏の原案では、中国艦船が「日中の境界線(中間線)を超えて石垣島近海まで侵入」したという文言になっていた。
これに対し野党は、尖閣諸島と石垣島の間に日中の「中間線」が存在するという誤解を与えかねない文言だと疑問視。採決でも意見書に反対した。
一方、仲間氏は野党の指摘を受け、本会議で「中間線」などの文言を削除する考えを表明。市議会は、変更後の文面でホームページに決議を掲載した。
しかし野党は今月の臨時議会でこの件を取り上げ、文言の変更について本会議で同意した事実がないとして「意見書の改ざんだ」と批判していた。
我喜屋議長によると、市議会が全国市議会議長会に照会したところ「原則、議決後に議案の文言を修正することはできない」との回答を受けた。「中間線」などの文言を削除する意向を示した仲間氏の発言は、意見書の議決後だったことが確認されたという。
これを受け、市議会の要請団が今月、防衛省などを訪れて提出した意見書も「中間線」などの文言を復元した内容となった。

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