第43回八重山古典音楽コンクール(主催・八重山古典音楽協会、八重山日報社後援)の発表会が26日、石垣市民会館大ホールで行われた。三線、筝曲、太鼓、笛の各部門の合格者63人が舞台に立ち、優雅に八重山民謡を披露。会場には民謡愛好家や合格者の家族らが大勢訪れ、演奏が終わるごとに大きな拍手を贈った。
約3時間にわたるプログラムは、合格者全員による「鷲ぬ鳥節」で幕を開け、「鶴亀節」、「鳩間節」と続いた。笛の部で唯一、最高賞に合格した篠原由桂さん、三線の部新人賞の桐木建始さん、小池美寿々さんらが独奏を披露。美しい音色が大ホールに響き渡った。
その後は各部門の合格者などで「つぃんだら節」を合奏し、第一部を締めくくった。
優秀賞合格者による「赤馬節」に始まった第二部では、太鼓部門の合格者の皆さんによる「目出度節」、三線の部優秀賞の大出直子さん、加川杏さんによる「蔵ぬぱな節」、「小浜節」の音色が場を彩った。
太鼓部門の戸眞伊広一さん、筝曲部門の小田原澪(みお)さん、三線部門の平良友香さん、今川正継さんら最高賞合格者も見事な独奏、独唱を披露した。
恒例の舞踊では、赤山正子舞踊練場が「仲良田節」、登野城米子研究所が「八重山上り口説」をそれぞれ踊った。
3年ぶりの開催となった今回は、4部門に143人がエントリー。うち63人が合格した。合格率は44%だった。