石垣市の中山義隆市長は23日、市が史上初の人口5万人を達成した場合、市民や観光客が共に祝うイベント「石垣島大BBQ(バーベキュー)祭り」を開催する、と発表した。市に住みながら、住民票の異動届、転入手続きがまだの人たちに「年末年始に実家へ帰省するタイミングで、早めに手続きをしてほしい」と呼び掛けた。
市によると、11月末時点の人口は4万9536人で、5万人達成が目前になっている。一方、市に住みながら住民票を移していない「幽霊人口」も2~3000人いると言われる。
中山市長は「年末年始が住民票の異動手続きをしてもらうタイミングだと思う」と積極的な手続きを促し「5万人を達成すれば、皆で祝う大規模なイベントをしたい」と述べた。
市は2011年、建設前の新石垣空港予定地で「石垣牛大バーベキュー大会」を開催し、石垣牛の串焼きの長さで当時のギネス世界記録に認定された。
人口5万人達成を祝うイベントは、当時と同規模で想定。市民、観光客1000人以上の参加を目標に、石垣島産の食材とスパイスで楽しむバーベキューや、アトラクションを行う。ギネス記録にも再挑戦する。
会場は未定。天候が安定している時期に開きたいとしており、来年度を迎える4月以降の開催になりそうだ。
市内では陸上自衛隊駐屯地の建設が進んでおり、来春には500~600人の隊員が転入する予定のため、人口5万人の達成そのものは確実視されている。だが市関係者は「自衛隊とは関係なく5万人を達成したい」と強調する。