地域経済の回復など期待 3市町で仕事納め式

石垣市の仕事納め式が開かれた=28日午後、市役所

 八重山3市町は28日午後、仕事納め式を開いた。石垣市は来年を地域経済の回復に取り組む姿勢を示し、竹富町では今年を激動の1年とし、与那国町ではさまざまな課題があった町政を振り返った。

 ■ふる納、過去最高の11億円余 返礼品開発など推進へ 石垣市
 石垣市の仕事納め式が28日午後4時から市役所市民広場で開かれた。職員への訓示で中山義隆市長は、今年度のふるさと納税額が16日時点で約11億4437万円になり、過去最高に達したと明らかにした。「引き続きPRや返礼品の開発など、寄付額の増額に取り組む」と強調した。
 全国的に新型コロナウイルスの感染が拡大していることを挙げ「気を緩めることなく、感染防止対策に努めながら、地域経済の回復に取り組む」と述べた。
 観光客数や有効求人倍率が回復傾向にあることに言及。「日本最南端年の元気と魅力を国内外にアピール」すると意気込んだ。行政サービスのデジタル化推進、マイナンバーカードの普及にも意欲を示した。
 食肉センター、みるくセンターなどを活用した農業振興も強調した。子育て支援では、2026年度に北部地区で子ども設置を目指すとした。
 「市政発展に一丸となって取り組んでもらった」と職員をねぎらい「来年も全員と明るい表情で会えることを期待している」と述べた。

 ■「激動の一年だった」 暮らしやすい島づくりへ 竹富町
 竹富町の仕事納め式は、28日午後4時から町役場3階大会議室で開かれた。昨年に引き続き、今年も新型コロナウイルス感染防止のため、各課の課長クラスの職員のみが出席。式の様子は録画し、庁舎内にライブ配信した。
 前泊正人町長は「町民の要望を聞き、暮らしやすい島づくりに貢献してくれた。来年も健康を維持して業務にあたってほしい」と激励。2月に前町長が逮捕され、突然の町長就任となった今年を振り返り「激動の一年だった。就任から早くも8カ月も過ぎてしまった」と話した。
 竹富町の今年の漢字は、新町長の誕生など、新たな町政の基礎が整った年であることから「芽」に決まった。佐事安弘教育長は「新たな町長の、素晴らしい町政方針をふまえ行政に携わってくれたおかげで、町民の輝く姿が見られた」とたたえた。
 最後は佐事教育長の音頭による三本締めをもって式を終えた。
 竹富町の仕事始め式は、来年1月4日を予定している。

 ■ミサイル配備に触れず 糸数与那国町長
 与那国町の仕事納め式は28日午後4時から、役場玄関前で課長や一般職員ら約40人が参加して開かれた。糸数健一町長はこの1年間の町政運営について述べたほか、職員に対してねぎらいの言葉をかけた。ただ政府が発表した自衛隊与那国駐屯地にミサイル部隊を配備する方針や、台湾有事などに関する発言はなかった。

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