持続可能な社会の達成を目指す高校生が、日ごろの取り組みを発表するプレゼン大会・エシカル甲子園(消費者庁主催)が28日に徳島県で行われ、沖縄県代表の八重山高校家庭クラブが最優秀賞となる「徳島県知事賞」を受賞した。
同クラブは、卒業生から着なくなった制服を集め、裁縫など必要な処置を行ったうえで新入生に届ける「制服リレー」の取り組みを発表。審査員から「素晴らしい取り組みだ。普通科高校なのに、高度な技術を持っている」と高い評価を受けた。
部長の樋渡心さん(2年)は「SDGs(持続可能な開発目標)に、制服リレーを通じて貢献したいと思って活動してきた。受賞を機に、この取り組みが広まってほしい」と笑顔を見せた。
プレゼンでは、樋渡さんを先頭に、半田もえさん(2年)、川満球高(たから)君(同)が登壇。
県代表らしく「はいさい」と元気よくあいさつした後、立津琉人君(3年)らが製作したパワーポイントを用いて取り組みを分かりやすく丁寧に説明した。
発表後、他校の生徒から「面白い取り組みだね」などと次々と声をかけられたという。
半田さんは「日本中に制服リレーが広まってくれそう」と期待する。
エシカル甲子園では、昨年に引き続き2年連続の入賞。今後に向け、川満君は「来年は僕が手入れをする番。先輩がやってきたことを引き継ぎたい」と意欲を見せた。