石垣市の2023年初春の交歓会(主催・同実行委員会)が4日夕、市内ホテルで開かれ、各界から大勢の市民が訪れた。実行委員長の中山義隆石垣市長は「経済活動とコロナ対策の両輪、そして市民生活を元に戻していく年にしていきたい」と決意表明した。
石垣市は3月に国際クルーズ船の再開、2月には台湾とのチャーター便を就航する。中山市長は、チャーター便は千葉ロッテマリーンズの春季キャンプに合わせ、台湾の楽天モンキーズを招へいし、その飛行機に限定で180席を設けると発表した。
日程は2月10日に出発して13日までの3泊4日となる。中山市長は「人数が集まれば金額が安くなることになっている。180席満席にして往復できるようにしたい」とPRした。
こうした交流を通して観光を中心とした経済・産業を元に戻し、「脱コロナ、景気回復を大きな命題にしていきたい」と強調した。
石垣市内のゴルフ場建設は県の許可が下り、着工のめどがついたとして「2年以内にオープンして石垣島で市長杯のゴルフ大会ができるようにしたい。国際観光都市としての石垣島がようやく息を吹き返す」と期待した。
4月には陸上自衛隊の駐屯地が開設されることについて、「国際情勢や万が一の災害などを考え、配備には理解を示している」と説明。防衛省からの600人を受け入れる体制を整える考えを示した。
台湾有事の懸念にも言及。「市民の命、安全を守るために行政として取り組んでいきたい」と強調した。
特設舞台では石婦連が「新春の舞」を披露。八重山建設産業団体連合会の米盛博明会長が開会のことばを述べ、石垣市議会の我喜屋隆次議長が祝辞を寄せた。
各界の代表者が登壇し鏡開きを行い、市観光交流協会の親盛一功副会長の音頭で乾杯した。
昨年の出来事を振り返るVTRも上映された。