観光回復で高値維持 上限単価は20頭中15頭 JA石垣牛枝肉初セリ

2023年JA石垣牛枝肉の初セリが行われた=12日、八重山食肉センター

 2023年JA石垣牛枝肉の初セリが12日午前、八重山食肉センターで行われ、20頭が出品された。コロナ禍による価格高騰対策で昨年2月から上限額が設けられ、1キログラムあたりの上限額である3500円がついた牛は20頭中15頭だった。昨年5月からの観光需要の回復で高い価格水準が続いている。初セリの販売総額は2971万7300円、一頭当たりの平均価格は148万5865円、1㌔あたりの平均単価は3426円となった。

 1頭当たりの最高額は、枝肉総重量が514・5㌔の黒毛去勢で、上限単価3500円の180万750円だった。
 出品されたのは黒毛雌8頭、黒毛去勢12頭で等級はA5が12頭、A4が4頭、B5が1頭、B4が2頭、A3が1頭で上物率は95%だった。
 JA石垣牛肥育部会の大浜雄樹副会長は「供給がなかなか追い付かない中で高値が続いている」と分析した。飼料価格は従来の1・5倍に増額しているが、観光の回復で需要が上昇。出荷月齢の前倒しや増頭に向けた牛舎の増築が課題になっているという。今後については「行政の協力を得ながら増頭も検討し、まずは島内需要に対応していきたい」と意欲を見せた。
 セリ前にはセレモニーがあり、JAを代表して八重山地区本部の石垣信治本部長(代読・仲唐敏和八重山地区畜産振興センター長)は「石垣牛のブランド力強化に努め、八重山地区全体を盛り上げていただきたい」とあいさつ。
 中山義隆市長(代読・棚原長武農林水産商工部長)は「今後も消費者ニーズに応える石垣牛の生産に一層研鑽(けんさん)されるようお願いしたい。飼料価格の安定対策始め、畜産農家を後押しし、観光産業とリンクした石垣牛ブランドを強力的に推進していきたい」と祝辞を述べた。

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