石糖、1500㌧を初出荷 福岡へ 生育不良で2週間遅れ

石垣港に向け出発したトラック=18日、石垣島製糖

 石垣島製糖㈱は18日、昨年12月6日から製糖を開始した粗糖(分蜜糖)約1500㌧を福岡県のDM三井製糖工場に向け出荷した。年末の長雨と日照不足が原因でサトウキビが生育不良となり、例年より約2週間遅れての初出荷となった。

 今年は3月末までで原料生産7万㌧、砂糖生産7430㌧を見込んでおり、的中すれば昨年比でそれぞれ約3万トン、約3500㌧の減産となる。
 同社工場での初荷式であいさつした西村剛志社長は「天候に恵まれない中でも、ようやく出荷することができた。あとは天候の回復を待つのみ」と強調。
 当初は今年の原料出荷量が約7万6000㌧にのぼると見込んでいたと明かした上で「若干、下回るのではないか。しかしやることは変わらないので、安定稼働と無事故・無災害を目指してほしい」と呼びかけた。
 JAおきなわ八重山地区本部の石垣信治本部長は「農家の皆さんが大切に育てた糖が安全に運搬されることを祈る」と語った。
 その後、大量の粗糖を乗せたトラックは、清めの塩と酒がまかれた後、石垣港に向け出発。粗糖は港で「一心丸」に積み込まれた。
 石糖によると、17日までに原料約1万7000㌧が搬入された。

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