沖縄総合事務局石垣島農業水利事業所では、業務の効率化・省力化を図るため360度カメラを活用した遠隔確認技術を導入し、19日午後、同所で国の行政機関や工事受注者を対象とした活用事例の紹介や意見交換会を開催した。
カメラを販売する株式会社リコーの担当者が参加し、360度カメラを活用した遠隔確認技術を改めて紹介。1ショットで360度撮影できる特殊なカメラを使い建設現場等で撮影した写真をクラウド上で管理。現場と遠隔地をつなぐプラットフォームとして活用されている。
この2~3年で特に建設事業者に普及しているといい、撮影した画像に直接メモ書きや別の画像やURLを埋め込むこともでき、2D画像の切り出しなど、活用の広がりも期待されている。
この遠隔確認技術を活用することで移動に要する時間やコストが省かれ、転勤や出張の機会が減らせるなど、働き方改革に寄与することにもつなげていくことを目指している。
意見交換会では「見せたくないものを消したい」、「グーグルマップと連携させたい」などの要望が挙がった。
今別府純一所長は「今年度から農業農村整備事業の分野では県内初となる360度カメラを活用した遠隔確認を導入し、発注者、受注者それぞれの業務効率化に一定の成果を上げている。更なる業務の効率化につなげていければ」とあいさつした。
今後は離島を多く抱える沖縄県下の県、市町村に拡げていきたいと考えているという。