「ホテルミヤヒラ」「太洋リネンサプライ」など7社を経営する美ら花グループは今年、創業70周年を迎える。同グループは4日、記念事業の一環として、八重山の青少年が出演するコンサートを石垣市民会館大ホールで主催した。
「応援プロジェクト」と題し、コンサートの収益の一部を出演団体に寄付する企画。今回は県内外の大会で結果を残した八重山高空手道部、同郷土芸能部、石垣第二中吹奏楽マーチングカラーガード部、平真小マーチングバンドレインボーの4団体が出演した。29日の全国大会で1位に輝いた八重高カラーガード部も出演予定だったが、都合により映像出演となった。
オープニングで美ら花グループの足跡が映像で紹介された後、代表してあいさつした親盛一功社長は「16室の旅館にはじまり、280人の従業員を抱える企業群にまで成長したが、決して順風満帆ではなかった。これからも精進する。今回の企画は社会貢献の一環であり、派遣費問題などの一助になれば」と期待した。
コンサートは2時間におよび、空手部の迫力満点の板割りや各吹奏楽部の美しい演奏に満員の客席から拍手が巻き起こった。
トリは昨年、県高校郷土芸能大会優秀賞、デンサ節大会優勝など実績を残した八重高郷土芸能部が任された。部員21人が「もーやー」などの踊りと唄を披露し、見事に締めくくった。
部長の平田みほしさん(18)は「一生懸命盛り上がるよう踊った。毎日、稽古を頑張っているので、応援してほしい」と話した。