「あなたの胃袋の石垣島産品率を高めたい」をテーマにした島のテロワール食材見本市(主催・石垣市)が5日、石垣市役所で初めて開かれた。島産の農産物や水産加工品、調味料など20店がブースを設置し、生産者が旬の地場産品のおいしさ、新鮮さ、生産者のこだわりなどをPRした。市役所内の市民食堂では八重山農林高校の生徒が携わったご当地カレーも提供された。
同イベントは地場産品を知る機会をつくり、生産者・加工者・消費者がつながりの好循環を作り出すことを目的に開催。試食や量り売りなども実施され、店頭にはアピール点や生産者を紹介するボードも設置された。
南の島々から八重山の味つたえ隊(8事業所、会員10人)は約50種類の加工品を販売。上原かよ子会長は「味つたえ隊は農家の主婦が中心なので、地産地消でほぼ100%島のもので加工品づくりなどの活動をしている」と強調。「食育の大切さを伝えながら、島の伝統野菜やレシピの紹介など活動も広めていきたい」と意気込んだ。
水産加工ではヤエスイ合同会社がマグロのカラスミパウダー、そぼろ、餃子などを販売。塩分を混ぜて溶けにくくさせる氷「シースノー」を使った雪だるまには子どもたちが興味津々の様子だった。
下地菜美ゼネラルマネージャーは「船6隻で獲れた新鮮な魚を常に販売している。期間限定でシースノーも無料で製氷しているので魚の保存などに活用してほしい」と呼び掛けた。
ユーグレナではサプリメントと昨年、老舗ふりかけ企業とコラボしたユーグレナふりかけを販売。同社の金城優翔さんは「より日常の食事に取り入れていただきたい商品となっている」と紹介した。
石垣市商工振興課の西盛東二係長は「時期によって旬も変わるのでこれからも続けていきたい。石垣島の地場産品の良さを広めてよければ」と期待した。
事業者向けに石垣島産品の魅力を語るトークセッション・相談会も行われた。