10日から台湾を訪れていた石垣市訪問団が13日午後、帰国した。午後1時半、訪問団を乗せた台湾初のLCC「タイガーエア」チャーター便が石垣空港に到着。折り返し台湾に戻る同便には、同期間中に石垣市を訪れていた台湾人観光客やロッテマリーンズと対戦した台湾の楽天モンキーズの選手や関係者が搭乗。石垣市役所の職員は横断幕を持ち、見送った。
訪問団は11日、姉妹都市である台湾東部の宜蘭県・蘇澳鎮(すおうちん)で物産交流会と記念式典を開き、石垣島の特産品を販売した。
国際線到着口で石垣市訪問団は解散。中山義隆市長や市幹部は帰国する台湾関係者を見送り、記念撮影。経済関係者とも名刺交換を行った。
中山市長は台湾訪問を振り返り「初めての企画で(蘇澳鎮の)隣にある冬山郷と合同で物産展を開催した。販売は好調だった」と強調。新型コロナウイルスの影響で途絶えていた台湾との交流も「再開に向けて動き出せる」と話した。今回のチャーター便は石垣空港に国際線ターミナルが完成して初めての国際便。
今後、石垣市は台湾との交流を加速させる。今年5月には台湾小中学生の訪問団が那覇経由で来島する予定。
中山市長は今後、直航で行けるようなチャーター便や定期便の再開に向けて活動していくことに力を入れることにしている。
石垣市の訪問団には、八重山商工高校の仲山久美子校長と生徒3人、職員も同行した。仲山校長は「生徒たちは物産展のお手伝いや姉妹校との交流ができた。海外で活躍するきっかけになった」と述べ、参加の意義を強調した。
訪問団に参加したのは、宮良なの花さん(18)、宮良知弥さん(同)、髙橋彩良さん(同)。知弥さんは「初めて台湾に行くことができた。機会を頂き、うれしい。学んできた中国も活用できた。これからも勉強を続けて、また行きたい」と感想を話した。